SQL Server 2012 と SQL Server 2016 RC1 の DMV と DMF の違いをチェックしてみる - 都内で働くSEの技術的なひとりごと / Technical soliloquy of System Engineer working in Tokyo

　以前、DMV と DMF の一覧を出力するクエリを作成しました。
ryuchan.hatenablog.com
　
　今回は、SQL Server 2012 と SQL Server 2016 RC1(個人的にも、仕事でも SQL Server 2014 を使用することがないので、SQL Server 2014 との違いに関しては取り扱いません。) の DMV と DMF の違いを出力してみたいと思います。自分の Lenovo に SQL Server 2012 SP3 と SQL Server 2016 RC1 がインストールしてあるので、この環境で試してみたいと思います。まず、SQL Server 2016 のインスタンス側から、SQL Server 2012 に対してリンクサーバを作成します。( LINKtoSQLServer2012 というリンクサーバーを作成しています。)
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　リンクサーバの作成方法に関しては、下記のスクリプトを参考にしてください。

片方のインスタンスにリンクサーバを定義します。下記のスクリプトを SQL Server Management Studio で実行しましょう。 EXEC sp_addlinkedserver @server=N'INSTANCE2', @srvproduct=N'', @provider=N'SQLNCLI', @datasrc=N'[ホスト名]\INSTANCE2';
リンクサーバを用いたクエリの動作を試してみた - 都内で働くSEの技術的なひとりごと

※下記のような動作をするものなので、使用時は業務特性などを判断して使用してください。

SQL Server Profiler の実行結果は下記の通りです。SQL 実行前に、sp_getschemalock が Sales.SalesPerson に対して発行されています。これは、対象のテーブルに対して Sch-Sでロックを獲得します。その後、SQL 実行後に sp_releaseschemalock でテーブルのロックを解放します。
リンクサーバを用いたクエリの動作を試してみた - 都内で働くSEの技術的なひとりごと

※ロックされるのが好ましくない場合は、OPENQUERY を使ったリモート接続を行ってください。

この問題を解決するには、OPENQUERY を使用します。OPENQUERY を使用すると、テーブルに対してロックがかかりません。
リンクサーバを用いたクエリの動作を試してみた - 都内で働くSEの技術的なひとりごと

　今回は、リンクサーバを使用します。(リンクサーバを使用したほうがクエリがスッキリするんですよね。) SQL Server 2016 RC1 側のインスタンスから、下記のクエリを SQL Server Management Studio で実行します。

SELECT
    [SQLServer2016のDMVとDMF] = sqlserver2016.name,
    [SQLServer2012のDMVとDMF] = sqlserver2012.name,
    [種別] = sqlserver2016.type,
    [備考] = sqlserver2016.type_desc
FROM
    master.sys.system_objects sqlserver2016
    FULL OUTER JOIN( SELECT
                         so.name,
                         so.type,
                         so.type_desc
                     FROM
                         LINKtoSQLServer2012.master.sys.system_objects so
                   ) sqlserver2012 ON
    sqlserver2016.name = sqlserver2012.name
WHERE 
    sqlserver2016.name LIKE 'dm_%'
ORDER BY 
    sqlserver2016.name

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　[SQLServer2012のDMVとDMF] が NULL と表示されているものが、SQL Server 2016 RC1(SQL Server 2014 で追加されているかも)で追加されたものです。SQL Server 2012 と比較して SQL Server 2016 RC1 には下記の48の DMV と DMF が追加されています。結構ありますねー。(全然追いつけてないですが.....) ぼちぼち、調査開始しましょうかね....