FEST 2015 に行ってきました。ryuchan.hatenablog.com
りんなのセッションを聞いてきました。ryuchan.hatenablog.com
セッションの会場に入ってすぐ目についたのが、↓これ。Surface Hub です。84 インチモデルですかね。de:code とか、FEST とか大規模なセッションに参加すると、色々な新製品を見ることができるので楽しいですね。
りんなのお話に戻りましょう。りんなは LINE と マイクロソフトが提供する人工知能です。りんなは、中国のマイクロソフトと WeChat ( LINE のようなもの )で開発された XiaoIce (シャオアイス) をベースにしたものです。XiaoIce は中国では既に 3000万のユーザーを獲得しています。一方、りんなは今年8月初旬から LINE の公式アカウントとして公開され、一ヶ月間で 130万人のユーザーを獲得しています。キャラクターの設定は女子高生で、Cortana のようなパーソナルアシスタントではなく、EQ が非常に高い、感情に起伏があるキャラクター設定となっています。例えば、Cortana とりんなに『明日の東京の天気は?』と聞いたとします。Cortana は、『明日の東京は晴れ時々雨です。』と答えます。一方りんなは、『なんで?明日なにかあるの?』といった感じで、会話を盛り上げようとします。自分のスマフォで試しにりんなに質問してみました。
あれ?『明日の東京の天気教えて』と聞いたら、そっけなく『晴れ』と返してきましたね(笑) 少し機嫌が悪いのでしょう。それでもしつこく、『明日の東京の天気教えて』と聞いたら『しつこいー』と怒られてしまいました。これも EQ が高いからですかね? (笑)
このような感情豊かなりんなという人工知能を実現する仕組みですが、ざっくりとは下図の通りです。Microsoft Azure の Machine Learning と Bing Search を組み合わせた構成となっています。フロントエンドは LINE のアプリです。マイクロソフトはこれらの仕組みを『 りんなAPI for Business 』として提供していくようです。
『 りんなAPI for Business 』を LINE 経由で使用可能なようにするのが、LINE が提供する『 LINE Business Connect 』です。この二つの仕組みを使って『りんな』という人工知能の仕組みは LINE のユーザーに提供されています。
マイクロソフトは、『りんな』というビジネスモデルは、『 りんなAPI for Business 』を企業アカウントに提供する会話エンジンとしています。今後、Cortana などとのどのようになっていくのか楽しみです。今後、色々と動きがあるでしょう。りんなが Windows 10 に搭載されたり?
これらの仕組みを使ったビジネスも既に存在します。今回セッションの中でトランスコスモスという会社の事例発表があったので、その内容を取り上げてみます。www.trans-cosmos.co.jp
トランスコスモス社のシステム概要は下図の通りです。顧客の問い合わせに、『りんな』と人のハイブリッドな仕組みで対応しています。
例えば、通常の会話 ( 結構、雑談も多いらしい。 ) はすべて人工知能の『りんな』が担当します。
商談につながりそうなキーワードが顧客から入力されると、裏で人間にバトンタッチするという仕組みです。いいアイデアですね。
今後も、LINE のようなマス媒体を使った 1-to-1 のビジネスは加速していきそうですね。FEST 2015 最終日はテクニカルセッションが満載です♪楽しみです♪
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